第33回北京日本倶楽部テニス大会開催報告

2021-03-26

2017年10月吉日
第33回北京日本倶楽部テニス大会実行委員会
委員一同

ジュニア部門

33tennis_j (1)一般部門

33tennis_i(2)
■はじめに

第33回北京日本倶楽部テニス大会(以降、ジャパンカップ)は、10月14日(土)に一般部門、10月15日にジュニア部門 二十一世紀飯店の屋外コートにおいて開催しました。15日は早朝まで降り続いた雨の影響で、開催が危ぶまれましたが皆さんの想いが通じ、一般部門に67名、ジュニア部門に39名、総計106名の方々に参加頂き、スタッフ・来賓・応援等含めた来場者数は150名を越え、両日ともに白熱した勝負が繰り広げられ、大会は大いに盛り上がりました。

■各クラスの結果について

(一般Aクラス)

一般Aクラスでは各ブロックで白熱した試合が繰り広げられましたが、結果的に各シードペアがベスト4に勝ち残りました。セミファイナルでは伊藤ペアが粘りを見せるも6-3で来山・梨子本ペアが勝利し決勝に進出、また、一方で瀧澤・中山ペアが高橋・野口ペアに6-2で勝利し、決勝に進出しました。決勝は小雨が降り滑りやすいコートコンディションの中で強力なサーブと機敏なネットプレー中心に試合が進み、来山・梨子本ペア6-2でAクラス優勝を勝ち取りました。表彰式では日本大使館から大使代行として領事部部長の等々力様にお越しいただき、チャンピオンカップを授与頂きました。
(一般Bクラス)

本大会で一番のエントリー数16組で行われた一般Bクラス。主催の日曜会メンバーはじめ、職場の仲間同士でのご参加、天津の同好会からのご参加など、テニス好きが各方面から集まりました。男子ダブルスのみならず、ミックスダブルスに女子ダブルスと多岐にわたるペアのエントリーとなったこのクラス。個人戦ではあるものの仲間への声援も光る戦いだったと思います。試合はトーナメント形式にて行われました。準優勝は、当日初めての組んだフリーエントリーペア古川・桑原組!相性ばっちりでした!4試合を勝ち抜いて優勝したのは、天津のミックスペア大島・廣組!息の合った試合展開は見事でした。初戦敗退者によるコンソレーションマッチ(敗者復活)も行われました。コンソレ決勝は、本戦一回戦でタイブレークを惜しくも落としたペア同士の対戦となり、神谷・嘉納組のコンソレ優勝となりました。曇り空の寒い中、また小雨降るコンディションの中、各ペア声をかけ合い、1ポイントを争う姿に感動しました。
(一般Cクラス)

一般Cクラスは、募集時は女子ダブルスとしてクラス設定をしましたが、エントリー状況からジュニアの参戦も含めた、ビギナーズクラスにて開催されました。ジュニア3組女子ダブルス4組の7組のエントリー。予選は各ペア4試合のリーグ戦方式。初めて組むペア、打倒ジュニアの女子ダブルス、そして何より必殺仕事人ジュニアペア。予選では、ジュニアのねばりや容赦ないアタックに大人が屈する場面も多く、結果ジュニア2ペア女子ダブルス2ペアでの本戦トーナメント。準決勝はどちらも案の定女子ダブルスVSジュニアペア。ジュニアのストレートアタックに真っ向勝負するも女子ダブルスは力尽きます…結局、ジュニアペア同士の決勝戦。小雨もなんのその、コート全面走る走る。見ごたえのある決勝戦でした。一般Cクラスには大使代行より大使杯が授与されました。

 

(ジュニアAクラス)

ジュニアAクラスは中学生以上対象クラスですが今年も3人の小学生が飛び級参加しました。去年優勝の5年生萩原武琉君、この1年でめきめき伸びて来た6年生の松田壱成君、内田陽太君が参加しました。予選リーグから見応えのある試合が多い中6人の予選突破者は先ほど紹介した3人と去年Bクラスで準優勝した中学1年の西澤岳君、去年悔しくも腕の骨折により参加出来なかった中学2年の伊藤和音さん、去年Aクラスベスト4で上海から参加してくれた中学2年の小山晃生君が勝ち上がって来ました。どの試合も勝ちたい気持ちがとても伝わってくる試合ばかりで見ている皆さん好プレーに拍手の嵐でした!決勝は萩原武琉君対松田壱成君の小学生対決となりました。お互い意地のぶつかり合いで決勝に相応しい試合展開でしたが昨年優勝した経験の差で萩原武琉君が優勝2連覇達成となりました。嬉し涙有り、悔し涙有りと1人1人思う所はあると思いますが本当にみんな頑張っていました。負けた子はこの悔しさをバネに今後の練習に励んで貰いたいと思います!

 

(ジュニアBクラス)

ジュニアBクラスは小学校高学年の少年少女たちがエントリーし、ジュニアの部では最多の17名が参加しました。普段から切磋琢磨する子たちと向き合い闘志を燃やす子や、初めての試合にドギマギする子、のんびり自分のペースで試合を待つ子など、個性豊かな子供たちが集まりました。4つのグループに分かれた予選リーグでは、どのグループも試合経験豊富なジュニアたちが順当に勝ち上がります。決勝トーナメントに進めるのは上位2名。試合表を見ながら勝敗やゲーム数を計算して、勝ち上がるためにどうしたらいいか作戦を練る姿が印象的でした。決勝戦では今大会安定した試合運びとファイトで勝ち上がってきた能代康世君とコントロールのいいストロークでポイントをものにして勝ち上がった石毛蒼君とのファイナル。普段は緊張した場面でメンタルが崩れてしまうという能代君は、今大会では最後まで集中力を切らさずに勝ち切り優勝。結果的には全試合通して落としたゲームは3つという好成績でした。日頃の練習が発揮できた子、できなかった子それぞれの心にさらなる成長のきっかけを与えてくれた一日になったことでしょう。

 

(ジュニアCクラス)

小学校低学年の子供達のカテゴリーですが予選リーグではコーチのボール出しからゲームがスタートという特別ルールで行いました。コートのサイズも少し小さくして行いましたがそれは子供達のパフォーマンスを上げる為に国際テニス連盟も推奨しております。そのこともあり、ラリーの展開が続くシーンが多く見られ、とても見応えがありました。試合後半になり、負けている方の選手が涙を拭いながら最後まで諦めずに頑張っていたり、途中でやけになりながらもゲームセットの握手までやり遂げた姿など感動的なシーンが多く見られました。決勝トーナメントは選手のサービスからスタートとしました。サービスの前にボールをつく姿などはさながら錦織圭でした。中には3ゲームオールのデュースつまり4ゲーム先取の為お互いにマッチポイントという試合も有ったり、ドキドキハラハラの展開が多く、観ているお父さん、お母さんの歓喜の声が響いておりました。優勝した池田さんはまだ3年生ということでしたが将来がとても楽しみな選手の一人でした。今回頑張った選手達が来年どう成長した姿を見せてくれるのか今からとても楽しみです。

 

■最後に

日曜会幹事を中心に崎田トレーナー、小野塚コーチ、木村コーチを迎えた実行委員会を編成し大会企画運営を努めさせていただきました。今回のコンセプトは「祭」、中国在住の日本人同士がテニスを通じて盛り上がって楽しい時間を共有したいとの委員一同の思いが詰まっています。

両日ともに空気は良かったのですが、雨による影響がございました。試合順を入れ替える等、サポートいただいた小野塚コーチの機転により、見事!時間内での開催ができました。大きなトラブルも無く楽しい時間を共有し、第33回目のジャパンカップが終了したことには実行委員一同安心しております。

今後、四十回、五十回と続く大会とするため以下2点の改革を行いましたことを報告し総括とさせて頂きます。

 

⑴     企業協賛制度の復活

本大会では企業協賛制度を復活させ、協賛品の支援を募集致しました。結果として全29社、団体、個人より協賛品を頂き参加賞および入賞商品として配布する形で活用致しました。受け取った参加者からも笑顔がこぼれ、ジュニアたちも自分の力で手にしたご褒美にご満悦の様子でした。

 

第33回北京日本倶楽部テニス大会協賛企業一覧

北京ユナイテッドファミリー病院 ラーメン荘
北京龍頭クリニック 七麺町
トヨタ自動車株式会社 Booth’s Cake布司蛋糕
JFEエンジニアリング(北京)有限公司 Mali’s Wine Cellar
リコーソフトウェア研究所(北京)有限公司 錦寿司
JTB新紀元 八重垣
北京愛慕郡是服飾有限公司 ニュートーキョー
EPSON 和匠
久光製薬株式会社 f.avo hair bar
SONY ハイブリットオリエントグループ
北京星流信息技術有限公司 レインボーテニスガーデン
蕎麦人 自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジin北京
百合亭 SAKITA Fitness Consulting
手羽大使 瀬口知之(個人協賛)
溜場食堂 (全29社・個人協賛 掲載順不同)

 

 

⑵     スポーツイベント企画会社(SAKITA Fitness Consulting)の活用

今大会では将来的に安定したテニス大会運営を目指すとともに、運営ノウハウを今後も引き継いでいくため、大会事務局としてSAKITA Fitness Consultingへ運営サポートを委託致しました。

 

■各クラス上位入賞者

【一般の部:ダブルス】

Aクラス Bクラス Cクラス
優勝 来山・梨子本 大島・廣 松田・萩原
準優勝 瀧澤・中山 古川・桑原 内田・西澤
3位 高橋・野口 飯尾・小林 ベスト4

安東・石毛/多田・西澤

4位 伊藤一治・伊藤真帆 渡辺・刘
コンソレ優勝 福井・伊藤 神谷・嘉納

 

【ジュニアの部:シングルス】

  Aクラス Bクラス Cクラス
優勝 萩原武琉 能代康世 池田好
準優勝 松田壱成 石毛蒼 井上莉久
ベスト4 内田陽太 土岐京平 内田ゆら
小山晃成 王翔一 吉田雄桔