昨年に続き、北京裏千家様との共催企画で茶道体験会を開催いたしました。午前と午後の二席でそれぞれ19名、20名の皆様にご参加頂きました。
今年は端午の節句を季題として、裏千家の皆様がお茶会をご準備くださいました。
お茶室では李丹先生が皆様をお迎えし、お点前のデモンストレーションが行われました。お客様をお迎えする「亭主」と一人目のお客様「主客」、二人目の「次客」それぞれの挨拶、お辞儀の仕方、お茶の頂き方…細かな動き一つ一つのお作法を丁寧に解説して頂きながら、一連の所作を見せて頂きました。
お点前の後は、素敵なお茶菓子がお一人ずつに差し上げられました。端午の節句にちなんだ、可愛らしい鯉のぼりの練り切りで、お茶室の二つの掛け軸も季題に合わせた禅語と俳句のもので、それぞれにまつわる由来をお話し下さいました。
また、李丹先生は「お菓子は五感で味わってみてください」とおっしゃいました。視る・嗅ぐ・触れる・味わう…では聴くは?その答えは「お菓子の名前を聴いて楽しむ」ということでした。先生は本日のお菓子に「青空流るる」と名付けたそうです。音も美しく、素敵な名前ですね。皆様それぞれに端午の季節を想い、味わい、お菓子を楽しんで頂けたことでしょう。
お菓子の後はいよいよお茶です。先ほどのお作法を思い出しながら、お辞儀をしてお茶を頂き、お茶碗を回して…最後は低い位置でお茶碗を鑑賞するところまで、皆さん丁寧に、順序通りにできていらっしゃいました。
お茶室には菖蒲など季節の花々、兜飾りなども飾られ、季節をゆったりと味わうことのできる素敵な空間でした。先生の解説と、裏千家同好会の皆様の無駄のない美しい動きを見せて頂きながら、茶道の奥深さを垣間見せて頂くことができました。
今年もご参加下さった皆様、素晴らしい場をご提供下さった李丹先生、裏千家同好会の皆様へ心より感謝申し上げます。
北京日本倶楽部では今後も皆様に楽しんで頂ける企画を検討して参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。