北京新生活安全サポート情報「中医学から見る:夏を健やかに楽しむ養生法」

2026-06-22

北京日本倶楽部生活環境委員会では、この春から北京での新しい生活を始められた皆さんへ、北京で安全に快適に過ごして頂くための「生活安全サポート情報」を、以下の如く全8回に分けて配信させて頂きます。

No.配信日タイトル
1/84/13(月)日本語で受診可能な歯科医(2Dr)
2/84/27(月)緊急時の情報入手(在留届、メルマガ、他)
3/85/12(火)子供の病気対策
4/85/26(火)北京在住の日本人のための予防接種ガイド
5/86/9(火)北京の歯科事情
6/86/23(火)中医学から見る:夏を健やかに楽しむ養生法
7/87/7(火)北京での出産について
8/87/21(火)反芻思考から抜け出そう

以上の情報が皆様のお役に立ちましたら、うれしい限りです。

2026年度 北京新生活安全サポート情報 No.6/8
《中医学から見る:夏を健やかに楽しむ養生法》

暑さが本番を迎えるこの季節、中国伝統医学(中医学)では「夏養生」が大切と言われます。自然界の「陽気」が最も盛んになる夏は、私たちの体の「陽気」も外へ発散しやすく、消耗しがち。無理せず、夏の特性に合わせた過ごし方で元気に乗り切りましょう。

1. 食事で暑気対策:

中医学では、食材はそれぞれ生まれ持った性質を持つと考えられています。そのため、夏の暑さ対策には、体を冷やす作用を持つ「涼性」の食材を積極的に食事に取り入れることが効果的です。

例えば、トマトやきゅうり、すいかなどの夏の野菜は、水分が豊富で体を冷やす効果が高いと言われています。これらの野菜は、豊富な水分で私たちの体を潤してくれます。また、豆腐や緑豆、はと麦などもおすすめです。緑豆やはと麦は、昔から暑気払いの食材として親しまれてきました。

暑い時期は、冷たい料理や飲み物が美味しく感じられますが、冷たいものばかりを摂りすぎると、かえって胃腸を冷やしてしまい、消化不良や下痢などを引き起こす可能性があります。胃腸が冷えると、食欲不振や倦怠感にもつながりかねません。

暑気対策には、涼性の食材を上手に食事に取り入れながら、胃腸を冷やしすぎないよう、温かい料理や飲み物もバランス良く摂ることが大切です。そして、冷たいものばかりに偏らず、食事全体のバランスを心がけましょう。

2. 適度な発汗と休息を大切に:

適度な運動も暑さ対策に効果的です。ただし、暑い時間帯の運動は避け、涼しい時間帯に行うようにしましょう。早朝や夕方の涼しい時間帯に、ウォーキングや軽い体操などを取り入れてみましょう。運動によって血行が促進され、体温調節機能が高まります。

外出時には、帽子や日傘などで直射日光を避け、こまめな水分補給を心がけましょう。特に、のどが渇く前に水分を摂ることが大切です。常温の水や麦茶、ほうじ茶、清熱作用のある菊花茶やミントティーもおすすめです。

「子午覚」のすすめ:昼(午の刻:11時~13時)は「心」の時間帯。短い昼寝(15~30分)で心を休め、午後の活力を養います。睡眠不足は、体の調節機能を低下させ、暑さに対する抵抗力を弱めてしまいます。十分な睡眠をとり、体の疲れをしっかりと癒すように心がけましょう。

3. 夏の「冷え」に要注意:

暑さ対策と同じくらい「冷えすぎ」対策も意識して、快適な夏を過ごしましょう。暑い季節でも、冷房の効いた室内では体が冷えすぎてしまうことがあります。冷えは血行不良や肩こり、だるさ、消化不良の原因になることも。

冷房の効いた室内では、足首、首肩やお腹を冷やさないよう、ストールやカーディガンで温度調整をしましょう。冷風が直接当たらない工夫を。また、服装は、通気性の良い綿や麻などの素材を選び、ゆったりとしたデザインのものを選ぶようにしましょう。締め付けの強い服装は、体温調節を妨げる原因となります。

シャワーや入浴も効果的な暑さ対策です。ぬるめ(38〜40℃)の湯船にゆっくりと浸かることで、体の芯からリラックスすることができます。血行が良くなり、自律神経のバランスも整います。入浴後は冷房を強くせず、体温を保つことを意識しましょう。

この夏は養生習慣を取り入れ、健やかで快適な日々をお過ごしください。

文責:
秋山陽子 中医師
行知堂東文中医診療所

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