羊とワインと砂漠を楽しむ「トルファンクムターク砂漠3日間」

2021-03-09

北京からウルムチまで、約4時間。日本に帰るよりも遠い都市、ウルムチ。予め、お客様の搭乗される座席をお伺いしており、搭乗口、または機内でご挨拶をさせて頂きました。

ウルムチに到着後、やはり、すき透る青い空に感動しました。

荷物、ピックアップ後、現地のガイドさん解宇明ガイドにミート。その後はウルムチ駅に向かいました。現地の警備も厳しいお伺いしたため、早めにウルムチ駅に到着しました。一旦、解散となりましたが、時間通りに高速鉄道で出発。1時間30分ほどの列車の旅でしたが、季節労働者と思われる布団を持っている人なども乗って来て、荷物の置き場所がいっぱいになるハプニングもありました。クムターク駅に到着後、非常にフレンドリーなドライバーさんと一緒にクムターク砂漠へ移動しました。クムターク砂漠も比較的しっかりと管理されており、入口から宿泊施設までは別のカートで移動しました。ホテルのといっても全て独立しているテントなので建物一つ一つが結構な距離を置いて、存在していました。まさにこれは非日常的な体験です。外から小さく見えるテントも中に入ると意外に広く、びっくりです。ベッド、シャワールーム、お手洗い、洗面がしっかりと完備しており、中に入ると完全な冷房が効いており、別世界でした。

2019zqjtf_h (1)

《クムターク砂漠星空酒店》

2019zqjtf_h (2)《クムターク砂漠》

一旦、チェックイン後、部屋に荷物を置いた後、砂漠に四輪バギーに乗り、砂漠の凸凹に沿って、縦横無尽に四輪バギーが走ります。かなり、スリリングな体験で、本当にびっくりで、小さな子供さんが泣いてしまい、ゆっくり走るようにもお願いしました。

砂山の頂上に到着したので、そこで降りると正に砂漠の真ん中。

こういう風景は当然、日本にもなく、皆さま初めての風景で、特に子供さんは大きな砂場のようで寝転がったりして、本当にうれしそうでした。

2019zqjtf_h (3)

《四輪バギー》

再度、四輪バギーに乗り、各テントに戻り、少し休んだ後は夕食となりました。夕食はシシカバブ、各種野菜、チキン、チャーハン、饅頭、うどん、ナンなど。その後、現地の楽しいウイグルのダンスなどのショーがあり、一緒に踊ったりして、大変、盛り上がりました。

2019zqjtf_h (4)

《夜の砂漠の風景》

2日目は朝からバスでトルファン市内に移動でしたが、朝食が朝08:30となり、10時の出発となりました。トルファン市内まで約1時間。到着後は「吐峪溝村」という村を訪問しました。この村はまさに中国の風景とは言い難く、どこか中東の村にいるような感覚を覚えました。村では土地の果物を乾燥させたもの、干しブドウ、イチジクなどを売っており、暑い最中、おいしそうなハミ瓜を切ってくれたお店でハミ瓜を食べて、干しブドウを買いました。ついでに彼らの住んでいる家も見せて欲しいと頼んだところ、どうぞというのでお家を拝見致しました。通りの中で子供さんにハミ瓜を差し出してくれたおばあさんも居たり、素晴らしい体験をさせて頂きました。

2019zqjtf_h (5)《吐峪溝村》

2019zqjtf_h (6) 《吐峪溝村のこども》

2019zqjtf_h (7)

《吐峪溝村》

その後、トルファンのシンボルである「高昌古城」を観光。ウイグル楽器を演奏している方の前を通り、昔の古城がどうだったのか想像力豊かに見て回りました。

2019zqjtf_h (8)

《高昌古城》

2019zqjtf_h (9)

《高昌古城:各々のくぼみに仏像があったはず!》

その後、背後にずっと見えていた火焔山をバックに写真を撮り、ようやくウイグル族のご家族の家で昼食。ワインが7本あったので少しづつ飲みながら、ウイグル料理を堪能。シシケバブはお爺さんがお庭で炭火で焼いて、ポロ、チャーハンは、おかず、デザートはお婆さんが作ってくれました。ここの手作りのお料理は最高に美味しく、味わうことが出来ました。また、この家のご主人のウメールさんから直接、流ちょうな日本語でブドウ作りの一年の苦労話をお伺いできたことも大きな収穫でした。

昼食後はご当地ワインのワイナリーを訪問、何種類か試飲を行いました。その後は天山山脈から直接流れてくる地下水道であるカレーズを訪問。おいしい水も堪能して、最後はその場で作るブドウジュースを飲んで頂きました。

一旦、ホテルにチェックインして、その後、市内の大きなレストランでトルファン料理の夕食を食べて頂きました。このレストランはサービスも早く、昼間のお酒も堪能し、ごゆっくりいして頂いたと思います。

3日目はトルファンのもう一つの世界遺産である「交河古城」を観光。ここのスケールは前日の「高昌古城」よりもかなり大きく、古代の門を見たり、寺院、議会、塔、民家などの跡地と思われる建築物に古代のイメージを重ねてみました。さすが世界最大級、漢代から残る唯一の都市建築です。

2019zqjtf_h (10)

《交河古城》

2019zqjtf_h (11)《交河古城》

2019zqjtf_h (12) 《交河古城》

その後、トルファン市内で昼食でしたが、途中、街の真ん中のモスクに立ち寄り。

多くの人がそこにおり、聞いたところ、結婚式とのこと。ここで初めて、ガイドの解さんから、「回教徒」と「ウイグル族」のイスラム寺院が違うこと、また、ウイグル族は「回教徒」がアラビア系の人々の子孫であるけれどもお酒も飲むし、イスラム教徒と認めていないこと、また、「回教徒」が見た目は中国人と変わらず、帽子は白い帽子をかぶっていることを説明してもらい、「回教徒」の認識を新たにしました。市内で四川料理の昼食を食べた後、トルファン北駅に到着。

警備が厳しく、せっかくきちんと並んでいるのに我々4人は30分、駅構内に入るのを止められ、何度か抵抗しましたが、聞いてもらえず、何とかぎりぎりで列車に間に合いました。

厳しい公安の指示に辟易しましたが、もっと整列の良い方法があるのではないかと思いました。

高速鉄道ではウルムチまで乗って、駅から空港まで移動。

各々皆様でチェックインを済まされ、無事、ウルムチ空港から北京に戻りました。

今回は航空便の遅延もなく、素晴らしい天気にも恵まれ、砂漠とまん丸いお月さまも見えて、素晴らしい中秋の旅行となりました。

ご参加の皆様、誠に有難うございました。

 

添乗員:岡部俊一