故宮文化遺産デジタル研究所(VRシアター)と、南側「端门」脇に2016年にオープンした「端门デジタル館」への見学ツアーを開催します。
館内は全て中国語ですが、当日は特別に、凸版印刷株式会社・北京事務所首席代表の伊藤伸一氏より展示についてのご説明をいただきます。この機会に是非デジタル技術で故宮を見学してみてはいかがでしょうか。
●故宮プロジェクトの紹介●
凸版印刷が故宮博物院に導入した文化財のデジタルアーカイブ化による可視化システム「トッパンVR」にて、故宮博物院の管理する紫禁城などの宮廷建築群と文物を、デジタル技術で保存・公開する共同研究プロジェクト。2000年にスタートした、中国の博物館では初めてとなる国家認定の国際共同プロジェクトです。
2003年、故宮博物院内の内務府跡地(非公開エリア)に、およそ3年の歳月をかけて清朝時代の宮殿を模した「故宮文化資産デジタル化応用研究所」を設立。研究所内に、高さ4.2メートル、幅13.5メートルの大型3面カーブスクリーンを用いたVRシアターを設置しました。ここを研究拠点として、故宮最大の宮殿「太和殿」を皮切りに、紫禁城空間・文物のデジタル化を進め、清王朝全盛期の姿で再現する『故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》』の共同制作を進めてきました。
第1期(2000~2005年)、第2期(2005~2010年)、第3期(2010~2015年)にわたるプロジェクトを通じ、紫禁城を代表し個性的な特徴を備えた宮殿を中心テーマに据えて、故宮の持つ多様性に対応したデジタルアーカイブのあり方を追求してきました。デジタルアーカイブ全体の空間は78万平方メートルの紫禁城空間全域を納め、さらにその周囲を包み込む皇城区域をふくめた空間に拡大しています。15年間を通じて先駆的に取り組んできたVRによるデジタルアーカイブは、その規模において、世界に類例のないものになっています。
●今回の見学会について●
故宮文化遺産デジタル研究所VRシアターで縦横無尽の視点から故宮の全体像と特色のある建物の外観と内部のディテールをご覧いただいた後、端门デジタル館に移動し、これまでの故宮文化遺産研究所と凸版印刷が歩んできた故宮のデジタルアーカイブの成果をたどり、その意義や展示方法についての新しい試みに、理解を深めて頂きたいと思います。
当日は特別に、凸版印刷株式会社・北京事務所首席代表である伊藤氏よりご参加の皆さんへ展示についてのお話をいただきます。(なお、端門デジタル館は貸切ではなく、一般の見学者と混じっての見学となります。確実な入場のためにはお早めにお申し込みください。)
●概要●
集合日時:2019年5月19日(日)午前9:45(時間厳守でお願い致します。)
集合場所:故宮博物館 西華門
スケジュール概要:
9:45 西華門 集合
10:00 故宮文化遺産デジタル研究所 VR 太和殿 上映
10:30 操作体験
10:40 電気自動車で端門に移動(1人2元)
11:00 端門デジタル館入場
12:00 終了
アクセス方法:
【地下鉄】天安門西駅が最寄り駅です。
【タクシー】西華門でお降りください。城壁伝いに歩いて頂くと、荷物チェックはありません。
<参考地図>
参加費:無料(北京日本倶楽部会員に限る)
(※1)故宮文化遺産デジタル応用研究所から端門デジタル館へは、電気自動車で移動する予定ですが、1人2元の支払いが必要です。
(※2)解散後ご自身で故宮を見学されたい方は別途入場チケットが必要です。詳しくはHPにてご確認ください。http://gugong.228.com.cn/
参加要件:北京日本倶楽部会員及び準会員であること
(会員・準会員のお子様(18歳未満)も参加できます)
定員:先着50名(定員に達し次第、締め切らせていただきます。端門デジタル館の一般見学者の予約申込状況により、定員が削減される可能性がありますがご了承ください。)
最終締切:5月16日(木)17時
注意事項:当日は必ず、日本の方はパスポート原本(※更新手続き中で原本が無い場合は、顔写真ページのカラーコピーでも可能)、中国の方は身分証原本を携帯お願いします(不携帯の場合、入場できません)。また、飲食物、ライター、マッチ、自撮り棒の持込不可。
<お申込み方法>
以下の情報をメールにて事務局へご送信下さい。
1.会員番号
2.お名前
3.ご連絡先(メールアドレスと携帯電話番号)
4.同行されるお子さまのお名前(お席が必要かどうかも併せてお伝えください)
5.パスポートおよび身分証の番号
北京日本倶楽部事務局 e-mail:jab@postbj.net
事務局からの返信を持って受付完了となります。返信がない場合、お電話でご確認ください。
電話:(010)6527-2970 開室時間:平日9:00-12:00/13:00-17:00