労働節期間 ご参加者22名様でシルクロードのロマンを掻き立てる敦煌に行ってまいりました。
日中は30度を超え日差しも強かったのですが、日陰に入るとカラッとした風が吹き抜ける気持ちの良い気候の中、快適に観光することができました!
【1日目】北京空港から約3時間のフライトで敦煌に到着。連休のため飛行機が遅れることを恐れていたのですが、予定時間より20分早く到着!このままでは昼ご飯が10:30からになってしまう(汗)。。。。といことで急遽最終日に訪問するはずだった白馬塔を訪問することにしました。
4世紀末高僧が経典を担がせていた白馬が死んだため埋葬したといわれる塔。観光地が次々に整備されてゆく中国ですが、のどかな田園の中にあるこの塔は、昔から変わらずどこか懐かしい雰囲気が漂っていました。
ランチタイムです。敦煌の主食は小麦麺で、いろいろなお惣菜をかけて食べます。最初の食事は、近年名物料理となったロバの肉!「驢肉黄麺」は見た目がミートソーススパゲッティーのようなロバ肉の麺と、「醤驢肉」というロバ肉のロースト。朝早くから移動で疲れた体には、少々ヘビーだったかも。。。。
昼食後今回の旅行のハイライト、中国を代表する世界遺産“莫高窟”に向かいます
5世紀北涼期より元の時代へと約1,000年間途切れることなく制作されたといわれる石窟は、現在735窟が確認されています。総面積はなんと45,000㎡!まさに“砂漠の大画廊”ですね。文化財保護のため毎回みられる石窟は変わり、今回は8つの石窟を見学しました。
連休中なのでさすがに混んでいますねぇ
見えてきましたよ~ ワクワク💛
モダンな建物莫高窟数字展示中心でまずは映像を視聴します。早起きした睡魔と闘いながら見終わると専用バスにて莫高窟へと向かいます。水のない川の向こうに莫高窟群が見えてくると、否応なしに気持ちが盛り上がってきます。
時代によって石窟の構造、彫刻や壁画の様式が異なり、その内容の素晴らしさはもちろんのこと、乾燥した土地ならではのすばらしい保存状態に感激しました!! 皆様にその素晴らしさをお伝えしたいのですが、残念ながら内部は撮影禁止なのです。
興奮冷めやらぬまま莫高窟見学を終えました。この時点で時刻は5時を回っていますが、北京と時差のない敦煌の日没はまだまだです。この後夕食を食べて広大な砂の峰“鳴沙山”と三日月形の泉“月牙泉”の見学に向かいます。皆様早起きしてお疲れのはずなのですが、息をのむような光景に疲れが吹っ飛んでしまったご様子です! シルクロードといえば月の砂漠を歩く駱駝をイメージされる方も多いかと思いますが、まさにその光景が目の前に広がります。昼間は曇り空で、サンセットを見られるか心配でしたが、夕刻になり空が晴れ渡り、8時37分お日様が沈む光景を駱駝の上で見ることができました。
おおっ~ 凄すぎる光景が広がります ラクダに乗って気分はキャラバン隊
約50分間のラクダツアーが終わると午後9時。ようやくあたりは暗くなってまいりました。
さてホテルに戻りますか と思ったら、折角の機会なので砂山に登頂したいとのご希望が!
素晴らしいパワー!結局全員で砂山に登り、暮れ行く砂漠と、月牙泉の怪しい夜景をお楽しみいただきました。(ちなみに添乗員のみ途中で挫折しましたことをこの場を借りてお詫びします)
【2日目】皆さまぐっすりお休みいただき、元気よくスタート。2日目は天気も良く、日差しもパワーアップしそうです。まずは断崖上にある石窟“西千仏洞”へと向かいます。残念ながら川の氾濫や人為的な破壊等によって多くの窟が破損、消失してしまい現存する窟は隋唐代のものを中心に合計19か所だそうですが、それでも見応えは十分です。ここも内部撮影不可なので写真はここまでです。
次に訪れたのは「西、陽関を出ずれば故人無からん」と詠われる古代の重要な関所跡“陽関”です。
博物館のある城門はもちろん近年に建てられたものですが、城攻め、守備の武器が展示されており、気分はまさにキングダムでした。博物館でガイドさんの説明を受け、三蔵法師が歩かれたマップを見てその距離に驚いた後に、高台に朽ちた姿で残存している狼煙台を見に行きました。陽関には残存している遺跡は無いのですが、その荒涼とした景色を見ているだけで、かつてのシルクロードを想像せずにはいられません。
2日目は比較的余裕のある行程。本日最後の見学場所は古代の関所跡“玉門関”と古代の食糧庫であった“河倉城”に向かいます。到着すると専用バスに乗りまずは玉門関へ!陽関と同じく古代の関所跡ですが、こちらは風化してはいるものの、城門跡が残っています。荒涼とした景色を見渡すと、遠くに万里の長城が2000年の風雪に耐えた姿で延びており、こちらも遠くに狼煙台を見ることができます。皆さま青空の下に広がる壮大な景色を楽しんでいただけたかと思います。
次に訪れた河倉城からは多くの穀物の粒が発見された為、兵士たちの食糧倉庫ではないかと考えられており、壁に残る穴は保存のための通風孔であろうといわれています。遠くに見える長城には多くの兵士が配置されたため、このような大掛かりな食糧庫の必要性があったようです。こちらの建造物は大規模で残っているため、いわゆるインスタ映えする迫力のある写真を撮ることができました
本日の観光はここまで!市内に戻り夕食をお取りいただき無事解散となりました。
BUT!敦煌の街にはにぎやかな夜市があり、名産品である葡萄、棗等のドライフルーツ等の屋台が所狭しと並んでいます。また夜になると昼間の暑さが嘘のようにさわやかな風が吹き抜けるため、屋外にテーブルを並べ大勢の人が食事を楽しまれています。ホテルから歩いてすぐなので、皆様早速お出かけになりオアシスの夜を楽しまれたようです。
【3日目】最終日はゆっくりお休みいただき9:30ホテル出発!今までの復習をしに“敦煌博物館”。莫高窟の17窟で発見された経典を記した巻物や書画のほか、周辺の遺跡や古墳から発掘された陶磁器や古銭などが展示されています。皆さま昨日までの遺跡を思い出しながらガイドさんの説明に耳を傾けていました。
さて最後の訪問個所は三蔵法師ゆかりのお寺“雷音寺”です。1989年に建造された敦煌市で一番大きい仏教寺院で、市伝承によると雷音寺は唐代に月牙泉の畔にあったとされる古刹で、様々な建物が唐代風の建築様式で再現されています
【観光終了後は少々早めに空港へ。本日は蘭州空港経由で北京に戻ります。3連休のため飛行機の遅延を心配していましたが、本体は予定時刻より早く北京に到着することができました。
皆さま古のシルクロードオアシス都市敦煌の魅力をお楽しみいただけましたでしょうか?
ご参加いただきました皆様、大変お疲れ様でございました。心より御礼申し上げます。そしてまたお目にかかれることを楽しみにしております。