2020年12月8日に社会貢献委員会から山西省平遥県巣伴障害者養護施設へ冬季暖房費の寄付をしました。(社会貢献基金からの拠出)
この施設の紹介と寄付に至った経緯などについて
同施設は、自閉症、発達遅延の障害者が暮らす施設で、山西省平遥県平遥古城(世界文化遺産)内に位置します。これらの子供たちを持つ多くの世帯は両親のどちらかが子供の世話をするために仕事を辞めざるを得なくなり生活に困窮したり、夫婦関係が悪くなって離婚するに至ったりするという問題が発生しているそうです。当時北京に暮らしていた李照明氏(同施設創設者)も同様自らの子供がそうであった為その様な子供たちや家族のために入寮させて面倒を見ることができる施設を作ろうと私財を投じて2018年5月にここをオープンしました。
地方都市では特に障害者に対する政府の援助は極めて少なく障害者を受け入れる施設も限られており、またあったとしても入寮費は高くハードルは高いという問題がある中、交通が便利で人件費や生活費が安くなおかつ障害者養護施設が一つもないという理由で山西省平遥県を立地として選んだのです。また少しでも自力で収入を得られるように旅行宿泊客を受け入れようと一部を民宿施設としても改装、その他に寮やキッチン等を作るのに2年がかかったそうです。施設には13~24歳の知的障害者6人がいて、その内の5人は2018年から暮らしています。そして、2020年11月には平遥県障害者連合会及び民政局に「平遥県巣伴残疾人托養服務中心」という名称にて晴れて法人登記が認められることとなったそうです。
これまで施設の家屋修繕・建設にかかった費用は、すべて李照明氏自らが負担しました。お世話係のスタッフの給料は、入寮の障害者たちの世帯(家族)が1500~2000元/月を支払っているのでほぼ足りるものの、食糧や水道料・電気料などの生活費用は全て社会の援助に頼るしかなく、ましてや冬季の暖房費用の支払いにまではほど遠いという現実に直面していました。冬季の暖房稼働期間は、11月中旬から翌年の3月末まで約4ヶ月半。電気で暖房を稼働するので暖房費用は電気料金として支払わねばならず、総額は約10,000元前後にもなるとのことで、当倶楽部社会貢献委員会は、寒い冬を何とか乗り切るのに役立ててもらおうと、この内の半額である5,000元をこちらの施設に寄付しました。