2022年8月30日(火)北京日本倶楽部図書室共用スペースにて,歴史と文化のお話し会~茶道(ちゃどう)から見る日中交流史~を開催いたしました。
講師としてお越しいただきました茶道裏千家北京同好会講師の松井美幸(松井宗幸)先生によるお話し会には,茶道経験者のみならずまったく経験のない方まで14名の方が参加されました。(オンライン参加会員3名,非会員2名)
先生にはまずご自身並びに裏千家北京同好会の北京での長きに渡る日本文化の普及活動について,また,裏千家という名称の由来や他の流派との違いなどご紹介いただきました。
そして「茶道」は遣唐使や禅僧により中国から日本に伝えられたお茶の種や禅宗の茶礼から発展してきたもので,お茶が武家などの間に広まり,中国の絵画や茶道具を愛玩する文化が生まれるとお茶とも結びつき,一方で禅宗とも関わりながら茶道が形成されてきた経緯を丁寧にお話しいただきました。
また,お茶の栽培方法,闘茶,利休の指導で作られた茶碗など,茶道を学ばれている方でも驚くお茶の歴史的エピソードに至るまで大変聞きごたえのある内容で,最後の熱心な質疑応答まで大変充実したお話し会となりました。
参加された皆様からは,
・日本の茶道文化と中国の繋がりを解説して頂き大変勉強になりました。
・現在中国茶を学んでいて宋代点茶も経験済みなのですが,日本の茶道文化は無知でした。今回のお話会で更に理解が深まりました。
・同じ時代に中国と日本がどのようにお茶文化を発展させていったのかを知りとても興味深く感じました。
など,ご感想をいただきました。
女性委員会では今後も楽しく、役立つイベントを企画・開催していきたいと思います。
皆様のご参加・ご提案をお待ちしております。