北京新生活安全サポート情報 No. 4/6
今年の歯科事情は北京の歯科医院に勤務している趙(柴垣)春麗がお伝えします。
日本の歯科医院で10年以上勤務し、北京の勤務はそろそろ4年になります。
今までの経験を踏まえて、今回シェアする情報が皆様のご参考になれば幸いです。
【1】歯の検診や治療はどこで受けられますか?
基本的に街中で良く見かける「〇〇歯科、〇〇口腔、総合病院の口腔科」で診察してもらえます。ただし中国語での診察になります。
外資系病院の歯科であればほとんど日本語での診察対応が可能です。
通訳なしで直接日本語での診察が可能な医師と医院は、北京日本倶楽部HPの会員ページ「通訳不要日本語で受診できる医師リスト」をご参照ください。
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【2】治療費はどれくらいかかりますか?
公立病院の歯科治療は中国の公的医療保険で定められた費用になります。
街中の歯科医院や外資系病院は公的保険外になるので、費用も医院により異なります。
先生の技術力や病院の総合サービスや環境などが関係しているため、治療前に詳しく費用を確認された方がいいでしょう。
中国でインプラント治療を安く受けられるようになりました。治療費は約4000元〜35000元です。凄く幅がありますね。特に昨年“集采”(中国政府の集中購買)が行われてからです。ただし、使用する材質やメーカーによっては、安心できないものもあります。インプラントは一生ものと思われがちですが、修理対応やメンテナンスも必要ですので、日本でもしっかりしたアフターケアの受けられる信頼度の高いメーカーのものをおすすめします。
【4】歯の治療で保険が使えますか?
皆様がお持ちの海外旅行保険では、傷害による歯科治療のみが適用となります。
「緊急歯科治療費用(特約)」と「歯科治療費用(特約)」が付いている海外旅行保険であれば、虫歯、歯周病などの治療にも保険適用となります。
もう一つ利用可能なのは健康保険の海外療養費制度です。日本国内で保険適用になる治療であれば、この制度を利用出来ます。
歯科治療では、キャッシュレスのご利用が出来ません。規定の書類を揃え、保険会社や保険組合などに提出し、保険金を請求する流れとなります。
【5】中国と日本の治療理念の差
日本では、自分の本来ある歯を守る治療が主流であり、また近年は予防型歯科医療に変わってきており、セルフケアとプロフェッショナルケアを両立させ、しっかり予防する時代になっています。
中国では、削って治療する、抜いてインプラントをする方法が、残念ながらまだ主流となっています。
行き過ぎた治療を防ぐ為にも、診断や治療方法などに納得が出来ない場合は、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。
【6】日本語で診察を受けられる歯科クリニック(例:芒果口腔 華景歯科 IDCデンタル)
日本語でのご相談とご予約が可能です。診察前でも気になることがあれば、お気軽にWeChatでご連絡ください。日本語対応窓口(携帯•WeChat :13521055206)
日々の診療の中で丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心掛けており、充実した設備による正確な診断と精度の高い治療を受けられます。予防を重視し、質の高い歯のメンテナンスを行っています。将来を見据える歯を残すための精密根管治療と徹底した歯周治療を受けることが出来ます。矯正、インプラントなど専門医と連携し、歯科検診から各種治療やセカンドオピニオンまでの診察が可能です。
また、日本各種保険の申請をお手伝いします。日本にいるのと同じようにストレスなく安心して通える歯科を目指し、日本人患者様をサポートし、対応させて頂きます。
文責:
趙(柴垣)春麗
日本歯科衛生士、中国歯科医師