
12月10日(水)10:30~12:00、在中国日本大使館広報文化センターブリーフィングルームにて、北京日本倶楽部主催の生活安全サポートセミナーの一環である『医学情報の取り扱い法 ~トンデモ医療にだまされないために~」』を開催しましたので報告します。当日は在中国日本国大使館医務官の森川博久先生を講師に迎え、15名の皆さんにご参加頂きました。森川医務官は昨年8月に北京に着任されましたが、元日本南極地域観測隊越冬隊員として既に北京の邦人コミュニティでは有名な方です(11月20日に別途の講演会でこの貴重な体験談をお話しして頂きました)。

冒頭、『ネット上に氾濫する医療情報は“玉石混交”で石が多いので、情報の海を上手に航海するための地図や羅針盤について今日のセミナーで紹介します』との話があり、続いて気を付けるべき情報について一つ一つ解説して頂きました。その上で『ニュースは受け手がファクトチェックする必要があります』と注意を頂きました。

中盤には“誤認の心理学”について解説して頂き、『人は自分が信じたいもの、親しみ易い情報を信じてしまうこと、繰り返して聞かされるとそれが真実であると錯覚してしまうこと』、『家族、友人、知人との直接の会話で得た情報を最も信頼出来る情報源としてしまう』ことを指摘されました。

その上で、感染症迅速検査、薬剤による症状改善、ワクチンによる後遺症、抗インフルエンザ薬による問題行動の例を上げつつ、「AのせいでBになる」という情報に対して、本当にAが原因か、他の原因やそうなる確率を考慮しましょう、と考察方法を示して頂きました。

終盤では情報は一次情報(生データ)、二次情報(TV、新聞)、三次情報(WEB)に分けて考察すべきで、『SNSに専門家はいないと考える』、『医療情報に関して一般の皆さんが見るべきは各種の《公的機関の発信情報》である』ことを指摘され、参考とすべき一次情報や得られた情報をファクトチェックする際のネットの検索エンジンやChatGPTのAIプロンプトにおけるコツ/注意点を伝授して頂きました。
以上
これからも生活環境委員会ではセミナーやメルマガを通して、生活に直接かかわる医療情報を皆さんにお届けして参りますのでご期待下さいませ。
文責:
生活環境委員会 委員長 重村新吾
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