日帰りバスツアー『義和団の時代を歩く 円明園と東交民巷』へ行ってきました

2021-03-15

北京旅行倶楽部 活動報告

2021年2月15日(月)
~春節!日帰りバスツアー『義和団の時代を歩く 円明園と東交民巷』
へ行ってきました~

春節ツアー第2弾!北京さんぽ・義和団の時代を歩くと言うテーマで、円明園と東交民巷へ25名様で行って参りました。

以前にも訪れたことがある方もいらっしゃいましたが、今回はガイドが歴史を交えて見所をご案内。
そして、円明園ではアロー号事件の際に英仏連合軍に略奪された、海晏堂にあった十二支の内、馬の頭の実物が買い戻され展示中!

ということで先ずは正覚寺に展示されている展示物から見学。
円明園は清・康熙帝の時代の1706年、雍親王(後の雍正帝)の離宮としてイタリア人宣教師カスティリオーネによって設計されました。ベルサイユ宮殿を範としたバロック様式で、中国初の噴水のある西洋式庭園でしたが、1860年のアロー号事件の際、英仏両軍により徹底的破壊、略奪されました。この時、同時に頤和園も焼かれたため咸豊帝と西太后は北京から熱河へ逃れました。
館内では破壊される前の絵図や建築物の欠片、宝物などが展示されています。

そしてこちらが海晏堂を再現したレプリカと、富豪によって買い戻されて寄付され、昨年12月から公開されている馬首。

この後、徒歩とカートで西洋楼遺跡区域へ移動です。
ここは英仏軍により破壊された庭園跡で、長らく放置されてきたのですが歴史的な記録として破壊された状態のまま整備され公開されています。迷宮は想像を基に一部再現されており楽しめます。
ガイドはご参加者に分かり易いよう、プリントお見せしながら説明をしておりました。


円明園見学後は昼食です。今回は北京さんぽということで、北京らしく北京ダック付の昼食をご用意しました。お店は北京ダックの名店、花家怡園の四合院総店です。
ここはその名の通り、胡同を利用した四合院造りの雰囲気満点のレストランで、北京ダックの他にも名物料理であるザリガニも出され、我慢しきれず白酒を注文される方も・・・

さて、お腹いっぱいになったところで東交民巷へ移動です。
東交民巷は天安門広場の東側から崇文門にかけての一帯で、清朝末期には諸外国の在外公館が立ち並んでいたエリアです。
1900年6月に民衆が蜂起した義和団の乱においては日本とドイツの外交官が殺害され、東交民巷一帯を取り囲み、8月14日に8か国連合により解放されるまでの約2か月間、外国人925名と中国人クリスチャン約3,000名は籠城を余儀なくされたのでした。
ツアーでは各国公使館のあった場所を、ガイドが歴史や中国人から見た視点を交えて説明いたしました。
写真は旧正金銀行(のちの東京銀行→三菱UFJ銀行)と旧日本公使館跡

旧スペイン公使館跡(東交民巷飯店)と旧フランス公使館跡

旧ベルギー公使館跡とセントミカエル教会


この辺は中国の若者の撮影スポットにもなっているようで、多くの若者が写真を撮っていました。

 

新僑飯店(旧ドイツ練兵場)からバスに乗車してツアー終了です。1万2~3千歩を歩くツアーでしたが、充実した休日をご満喫いただけたものと思います。
ご参加の皆様、ありがとうございました!