図書館の蔵書の中から、今回は3冊ご紹介いたします。
著:白石昌則/東京農工大学の学生の皆さん
出版社:講談社
発行年月:2005年11月
「生協の白石さん」は、東京農工大学の生協で働く職員の白石さんが、『ひとことカード』という質問・要望コーナーに届く学生の声に答える、白石さんと学生たちのやりとりの記録です。「単位が欲しい!」「レポートのネタを売って。」などの、生協では到底力になれない学生からの切実な願いにも、白石さんは誠実かつユーモアに答えます。随分前の本なので、時事的には古い内容になりますが、単純に面白いので、時々目を通しては笑っています。未だに“反応する前に受け止めること”が出来ない自分を反省しながら。
著:出口治明
出版社:幻冬舎
発行年月:2015年09月
コロナの時代になり、オンラインのセミナーやイベントに多く参加するようになりました。先日、この本の著者である、ライフネット生命の創業者で、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏のオンライン講演会に参加しました。お話しがとても面白くて、著書を読んでみたくなり、図書室で探してみたら、一冊みつかりました。タイトルは、「人生を面白くする 本物の教養」。読書・人との出会い・旅・語学・情報収集・思考法等々、人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器となる「教養」は、どうしたら身につけられるのか。六十歳にして戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者
の言葉に触れ、今後の人生をもっと面白く生きたいと思いました。
作:千年太郎
出版社:絵本塾
発行年月:2016年04月
「トキジイと太郎杉」は、北京に駐在していた著者が、日本では絶滅してしまったトキを、中国がオスメスペアで日本に送る、というニュースに触れ、その後、日本で卵から孵ったトキが、太郎杉の川の上空を飛んでいるのが発見されたことから創作した物語です。主人公である小学生のひなが、最後の一羽となったトキと会話をしながら、水のない村のために奮闘する物語。漢字にフリガナがふってあり、小学生にも読めるお話しです。
紹介者:北京日本倶楽部 文化交流委員会 安田玲美
北京在住27年目、剣道同好会所属