北京新生活安全サポート情報 No.4/7
《メンタルヘルス・初めての北京生活で気を付けたいこと》
心の準備が大事!?
北京に来たばかりの日本人の方はまず、心の準備が不十分な方が多いです。同じアジアで、容姿も似ていることから、親近感を感じる人もいるでしょう。北京は高層ビルが立ち並び交通網も発達していることから、日本と変わらない生活ができると錯覚する人も稀に見られます。今では、スマートフォンを使用した配車サービスや、デリバリーサービスなどが普及しており、より便利と感じる方もいるでしょう。しかし、いざ生活してみると、環境、仕事、食べ物、飲み水などが大きく異なり、戸惑ってしまいます。環境を受け入れる努力をしましょう。
生活上の注意点は?
異なる生活習慣や文化に戸惑うこともあるとは思いますが、振り回されないようにして、自分のペースで生活するようにしましょう。日本との生活とは全く異なることを意識して、中国の環境や考え方を受け入れるようにしましょう。
中国人は物事を直接的に話す方が多いです。例えば、友人を誘った時に、日本人は「行けないかもしれない」という、表現をされる方が多いです。中国人は「不去!(行かない)」とはっきりと表現します。そのため、中国人は物言いが強いと感じられる方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。中国人は自分の意思を明確にしているだけです。この違いも理解しておくと良いでしょう。
仕事上の注意点は?
日本人は残業をすることが、ほぼ当たり前になっている人が多いと思います。しかし、中国人は残業するという風習はあまりありません。残業するということは、対価を必要とします。また、仕事の後に仕事仲間と一杯付き合うというような、飲み二ケーションの文化も薄いです。それらの点に温度差を感じる日本人は多いです。お互いが自国の風習を主張し合っても、溝は深まるばかりです。歩み寄る努力をしましょう。
北京生活を健康に過ごす方法は?
7時間は睡眠をとるようにしましょう。睡眠をしっかりとらないと、怒りやすくなったり、仕事の集中力が途切れたりします。ホットミルク、ジャスミン茶、ローズティーを飲んだりすると睡眠の質が向上すると言われています。
脂っこい食事は控えるようにしましょう。中華料理を好まれる方も多いと思いますが、やはり油が多いです。外食で中華料理を食べる時は、オーダーする時に、「油を少な目に」と店内スタッフに頼みましょう。ほとんどの店舗は聞き入れてくれます。
監修:
VISTAメディカルセンター
心療内科 徐沐群医師
北京首都医科大学卒業後、1986から1997年まで日本在住。
名古屋大学医学部精神神経科で学び1992年に臨床医学の博士号を取得。
1997年からカナダで薬物療法研究及び移民カウンセリングを務め、2001年より現職。
流暢な日本語と朗らかな性格で、患者からの信頼は厚い。
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