今回は、北京市南部・大興区にある南路焼酒蔵への日帰りツアーを実施しました。
この酒蔵の歴史で興味深いのは、日本では醤油や味噌、日本酒を醸造する時に使用する、おなじみの「糠」を原料として麹で蒸留しているという点です。
また、この酒蔵の麹は、満州国時代の撫順で日本人の杜氏から譲り受けたそうで、蔵内には、懐かしい日本の味噌のような匂いが漂っていました。
もともとこの周辺で造られていた白酒は、皇帝や貴族に献上するために作った高級品ではなく、北京南部で働く農民や労働者向けに作っていたという事もおもしろいエピソードでした。
昼食は、山西省料理として有名な「晋陽飯庄」で、北京ダックの原型となったと言われる精品香酥鴨や、本場の晋陽刀削麺、老舎が大好きでいつも頼んで食べていた三鮮猫耳雑、等、どれもとても美味しいと、大好評でした。
昼食後には、お店周辺の紀暁嵐の故居や京劇発祥の地も見学し、充実した1日となりました。
まだまだ不自由な生活が続きますが、楽しいひと時をお過ごしいただけたと思います。
ご参加に皆様、ありがとうございました。