2023年インフルエンザ予防ワクチンの接種について(第二報)

2023-10-20

各医療機関から案内が届いているだろうとは思いますが、既に北京市内の外資系医療機関へインフルエンザワクチンが入荷しており接種が始まっています。以下、前回9月26日のメルマガと重複(追記あり)しますが、再確認頂ければと思います。

中国疾病予防管理センターが発表した《中国インフルエンザワクチン予防接種ガイド(2023 – 2024)》では、年齢≥6ヶ月齢、予防接種の禁忌がないすべての人がインフルエンザの予防接種を受けることを推奨しています。インフルエンザ感染症を最小限に抑えることができます。北京の秋と冬は気温が低く、乾燥が著しい気候であり、低温と乾燥を好むインフルエンザウイルスにとって、長く生存する上で絶好の環境となります。北京での毎日をより安心で健康に過ごすため、今年もインフルエンザの予防接種をしましょう。

1.ワクチン規格
A型インフルエンザウイルスの流行株はA型H1N1とA型H3N2、B型インフルエンザウイルスはB型B/Yamagata (BY)系とB型B/ Victoria (BV)系に分けられ、この4株すべてをカバーするものを4価インフルエンザワクチン、BY系を含まないものを3価インフルエンザワクチンと呼びます。

2.北京市内外資系医療機関で接種できるワクチン(入荷済み)

 4価インフルエンザワクチン
(カバー株:H1N1+H3N2+BY+BV)
通用名称:Influenza Vaccine (Split Virion),Inactivated,Quadrivalent
製薬会社:華蘭生物疫苗股份有限公司
価格:160元前後(各医療機関に直接お問い合わせ下さい)

 3価インフルエンザワクチン
(カバー株:H1N1+H3N2+BV)
商品名:Infuenza Vaccine (Split Virion) Inactivated
製薬会社:深圳賽諾菲巴斯徳(サノフィパスツール)生物製品有限公司
価格:100元前後(各医療機関に直接お問い合わせ下さい)

3.接種期間
一番適している時期はインフルエンザ流行期の 1~2 ヶ月前、つまりは毎年秋の 9 月~11 月という時期にあたります。また、インフルエンザウイルスにはたくさんのタイプがあると共に、流行株は年々変化し続けているため、予防及び重症化をさける目的で毎年ワクチン接種を受ける必要があります。

4.推薦接種対象
①医療関係者
②60歳以上の高齢者
③慢性疾患のある人たち
④妊婦
⑤6~59月齢の子供
⑥6月齢以下の赤ちゃんがいる家族の皆さん
⑦保育園、小学校、中学校などの重点の場所の人たち

5.接種方法
①3 歳以上の幼児と成人は、1 回接種(0.5ml/回)。
②6 ヶ月~35 ヶ月の乳幼児は、インフルエンザ予防接種をしたことがない場合は、2 回接種(0.25ml/回)、4 週間間隔;接種したことがある場合は、1 回接種(0.25ml/回)。

6.予防接種後の注意事項
1. 接種後30分は安静にしてください。
2. 30分後にバンソーコーをはがしてください。
3. 休息をとり、たくさん水分を補給してください。予防接種をした当日は水泳、入浴は避けてください。また、手で注射をした部位に触れないでください。
4. 体の一部に紅い腫れ、痛み、紅斑、塊ができる反応または発熱、不快感、疲労、発汗、皮疹、吐き気、嘔吐などの全身反応が現れるかもしれませんが、これらは全て正常な反応です。2-3 日後には、これらの症状に無くなりますので、特別な処置は必要ありません。
* 局部及び全身反応がかなり重い場合、又はその他の異常反応が現れた場合はすぐに接種した医療機関に連絡して下さい。

以上の情報の提供元
・香港クリニック(北京港澳国際診所)
・ユナイティッドファミリー病院
・ラッフルズ病院
・VISTAクリニック

[参考情報]
華蘭生物疫苗股份有限公司は河南省にあるワクチン専門メーカーで、深圳証券取引所に上場しています。中国で最初にインフルエンザワクチンの「WHO事前認証(WHO Pre-qualification)」(←品質、安全性、有効性が許容基準を満たしているとのWHOの認証)を取得したメーカーです。

文責(原稿取り纏め):
生活環境委員会 副委員長 重村新吾

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